リッチOL小説~35歳、独身、理紗子の場合③~

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リッチOL小説~35歳、独身、理紗子の場合③~

「意外でしょ?

 ゆくゆくは今の仕事を減らして、ローフード関係の仕事を増やしたいと思ってるんだよね」

 

くすっと笑いながら言うエリカの言葉に、理紗子はおせっかいな気持ちがわいてきた。

 

「でも…ローフード講師の仕事なんてそんな簡単にうまくいくの?

 ちょっと前にはやった起業女子って実は厳しいってネットニュースで見たよ」

 

エリカが自分の前を歩いているような気がして、理紗子は意地悪な質問をしてしまった。

 

ところが、エリカは

 

「そうなの!!

 ローフード講師で独立してもそう簡単に集客できるわけじゃないし、

 同じ講座に通ってた人で何人か教室とかレッスンとか開いてるんだけど、

 みんな全然稼げなくて、会社辞めて後悔してるって言ってたの!

 だから会社を辞める気はないんだよね」

 

そんなことないと反論されるかと思いきや、エリカの考えは堅実だった。

 

「だから、ローフードを教えることで食べていこうとかは考えてないの。

 でも、ローフードを研究したり、誰かに教えていくことはライフワークにしていきたいって思ってる。

そこへの時間を確保しつつ、今までと同じ収入をキープできるように色々やっているんだ」

 

どちらかというとお調子者キャラのエリカがやりたいことを明確にして、

さらにそれを叶える方法もしっかり考えているなんて、

理紗子にとっては驚き以外の何物でもなかった。

 

結婚予定もないし、キャリアを目標にしていなくても生き生きとしているエリカを見て、

理紗子もそんな風になりたいと猛烈に思った。

 

そして、エリカがさっきちらっと言っていた【同じ収入をキープできるために色々やっている】という言葉が気になった。

 

―まさか、ネットワークビジネスとかマルチ商法じゃ!?

 エリカ騙されてないかな!?

 

つい不安になって聞いてみる。

 

「その、収入をキープするために色々やってるって言ってたけど、具体的に何をやっているの?」

 

「今やってるのは不動産投資と社債と投資信託だよ。

 社債はもう半年やってるんだけど、その利益をもう少しプールして、

 ちょっとハイリスクな投資もやってみようと思ってるんだ。

 不動産もね、投資用は買ったから次はマイホームかなってコンサルタントさんに言われてるんだ」

 

不動産投資?

社債?

投資信託?

 

エリカの口からそんな言葉が出てくるとは想像もしていなかったので、理紗子は慌てた。

 

「投資やってるってこと!?

 不動産も…買った!?

 ローンとかあるの?エリカ騙されてない!?」

 

慌てすぎて矢継ぎ早に聞いてしまった。

 

「まったくもう!理紗子ったらうちの親と同じ反応するんだから。

 投資っていうとそういう風に言われるからあんまりこの話はしないようにしてたんだよね。

 理紗子には夢まで話したから言ったけどさ。

 1年前にマネースクールに通い始めて、そこで色々勉強したり、コンサルタントさんから説明してもらって、ちゃんと納得して始めてるから騙されてるとかないよ。

投資が失敗しても大丈夫なようにリスク分散もしてるし」

 

そのあともエリカは理紗子の質問に丁寧に答えてくれた。

 

―騙されてはなさそうだからとりあえず安心だけど…

 でも、投資なんてやっぱり危なくないのかな?

 

2時間ほどしてビストロを後にした帰り道でも、

理紗子の頭の中はエリカの話でいっぱいだった。

 

―でも、エリカ、生き生きしてて羨ましかったな

 

そう思いながら理紗子はベッドに倒れこんで、寝てしまった。

 

次回:エリカの言葉が頭から離れない理紗子は・・・


第4話は近日公開予定です♪

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